一期一會

 豈に忘れめや。
 小生が正統假名遣ひ及び正漢字を學ぶに至つたのは平成廿年五月十八日。
 故神屋二郎先生その人の仰せ賜はつたことに由れる。

「第十五囘・草莽崛起の集ひ」を開催するに當たつて、神屋先生に御講演を御願ひした。
御高齡であり乍ら、神屋先生の御尊話は、終始若者をも凌ぐの溌剌たるものであつた。
「集ひ」が終はり小生、御講演の册子作成を御承諾賜はらむと御願ひ申上げたるに、神屋先生は正統假名遣ひであることを條件に御快諾下された。
 固より小生、淺學菲才が服を着て歩くと同じうするものなれば、俄然正統假名遣ひ、正漢字を學習する毎日となつた。
 作業にいさゝか時閒を要し、最後の稿正を賜はらむとする其の時に、神屋先生御遷化の報を承けたのであつた。時之同年六月廿七日。

 それから二年が經たむとする。まだゝゞ、未熟なるは自身が充分承知するところ。
これからも鋭意學究に勉める所存である。

 それにしても奇なるかな哉、御縁なるもの。
 神屋先生の御敎導あればこそ、かうして國語の大切さを識るに叶つたのである。

 みなさまも一期一會を大切に。
[PR]

by sousiu | 2010-03-19 11:21 | 日々所感

<< 『私の國語敎室』 求道求學 >>