2010年 03月 27日
敬意もて拍手す
産土神社參拜後、御社の近所にある豆腐屋で豆乳を買ふ。この豆腐屋は戰前から平沼の人達に愛されてゐる。この店の豆乳は美味であり、いつも寄ることから既に日課のやう。店の御婆ちやんはいつもゝゝゝ油揚げや、がんもどきをおまけしてくれるのだが、料理する譯でもなし。御氣持ちだけいたゞいて談笑し、失禮する。
扨、昨日の内容に續くようだが、所謂、パソコンにて變換不可能の漢字が存在するにことに關して、これを憂慮し、螳螂の斧を揮つてゐる御仁があつた。
正假名遣・正漢字對應の正統國語ソフト「契冲」を開發し、國語文化の研究、護持に努めてゐる市川浩氏その人だ。今日は、氏の發言を列擧し注目してみたい。
市川氏曰く
『日本民族を存續せしめてきた、獨自の文化とは、皇國(すめらみくに)といふ國體、言靈(ことだま)の幸はふ國語、豐葦原の瑞穗國の水稻農業、「花は櫻木」といひ、また工(たくみ)といふ木や森との共生、以上の四つが、恰も正四面體を形成して、密接に結附き(産靈)、これを核として生成發展してゐる、といふことであります』(『明海』平成十一年五月「明海大學」發行)
『「古事記」によれば、言靈の響きは天地開闢と同時に始まり、應神天皇の御代に漢字が渡來して文字の使用が始つたとされます』(同)
『國語はたとひ音韻や文體が變化しようとも、その根源は平安中期以前の言葉に他ならず、契冲が、この時期の文獻を根據に、假名遣の原理を確立したのは、劃期的な業績であると同時に、將來を含めて、我が國の歴史上すべての文書を「統一的に表記」する鍵でもあるのです』(同)
=續=
by sousiu | 2010-03-27 15:18 | 日々所感