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怪文書と排外思想

 如何でも宜いことなのだが、本日、弊社事務所に怪文書が屆いた。
 相原修兄の生前から、度び々ゞ屆くが、みな同一人物によるものだ。
 内容は口汚い相原兄の誹謗中傷を主として、關係者に宛てた罵詈雜言。
弊社而已ならず、出雲大社、先輩や諸兄の自宅、事務所にも送られてくるらしい。
小生も世捨て人の如きなりつゝあるが、この者は小生を上囘る閑人だ。

 此度は神奈川縣維新協議會の名も書かれてゐる。まア弊社の惡口はいつものこと。呵々。
 曰く、「チヨン血社」と。もう少し捻りが欲しいところだ。

 一方、「在特會」支持と大きく書かれてゐる。
 小生、その在特會なる一團との交際が皆無なので解らぬが、かうした手合ひに支持を表明されるてふこと、彼らにとつて歡迎される可きこと乎、否乎。

 怪文書の件は扨て措き。殊更、南北朝鮮を蔑視する者らがある。尤も小生は日本人であるが、やたらの排外主義思想は有してゐない。
 批判の對象は彼の政權、政策であつて其の國民ではないことは、健常なる日本人に説明を要しまい。
 固より、北朝鮮に於ての主犯は朝鮮勞働黨であり、彼の人民は我らが崇高なる志と強大なる力もて解放す可き人らである。
 元來、南北朝鮮も臺灣も、我が皇國大日本の臣民であることを忘れてはならぬ。
現に靖國神社に於て祀られてゐるのは日本人だけではない。南北朝鮮人民約二萬八千柱、臺灣人民同じく二萬一千柱の御靈が祀られてゐるを識る可し。
 亦た、輕率にして淺薄な排外主義者らは、自らの思想と運動を「攘夷」と云ふ。
 幕末の「尊皇攘夷」を再現した積りか、されど現下は攘夷の敕許得る能はじ。
 自己本意の排外主義者、焉んぞ叡慮を仰がんか乎。天業を翼贊す可しこと豈に識らめや哉。

 餘談であるが嘗ての大東亞戰爭末期。昭和廿年四月十二日のことであるから、日本の敗戰濃厚は明々白々であり、同時に米軍による非人道的大空襲の眞つ只中である。
 敵國大統領フランクリン・ルーズベルトが逝去。ヒトラーはじめ獨逸は歡喜を上げ、そして詈つた。
 扨て、我が日本。鈴木貫太郎首相曰く、
『今日の戰爭において亞米利加が優勢であるのは、ルーズベルト大統領の指導力が極めて優れてゐるからです。其の偉大な大統領を失つた亞米利加國民に、深い哀悼の意を送るものであります』と。
 噫。敗戰も濃厚、切齒扼腕と雖も日本人、大和魂の氣高さよ。我らが魂、此の高所に在りてこそ、まこと世界に冠たる民族の所以なれ。
 英國BBC報じたるに曰く、
獨逸國民よ、東洋の騎士道をみよ』と。

 小生、先日、朝鮮人たる某大先輩に云うた。朝鮮人が天皇を仰いで何處がをかしいか乎、と堂々と云ふ可きでせう、と。

 天業の翼贊、世界の皇化を忘るゝ勿れ矣。

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by sousiu | 2010-06-11 17:28 | 小論愚案

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