大道藝人と我ら

 六月十三日、横濱演説會に參加。

 この演説會は、黨派を超えて凡ゆる同志が參上する。
 此度は村上女史、亦た十九歳の工藤青年も初演説であつた。
 栃木縣からは十七歳の少年や戰中派の方々も馳せ參じ、實に盛上がりをみせた。
これも市村兄の御人徳と日頃の運動に對する熱意の成果だ。

 小生も駄辨を弄すること約一時間。曇空ではあつたが蒸し暑さの爲め乎、フラヽヽしてきた。情けない。汗。
 斯く思へば、生涯辻説法を行つた大日本愛國黨總裁・故赤尾敏先生の體力も然る事乍ら、其の氣力は常人のそれを遙かに超えてゐたのだと思ふ。

 演説會の最中に一介の手品師が主催者である市村兄に挨拶にきた。
何やら驛前で手品を披露すると云ふ。彼は宮城縣出身の大道藝人であつた。
彼が手品を始めるや否や、忽ち人の輪だ。
 往來人は憂國の説法よりも手品の方が御氣に召したの乎、はたまた我らが演説が人の魅了を得るまでに及ばざる乎。いづれにせよ、とほゝ、だ。街頭は我らに更なる努力が要求されることを教へてくれた。

「酒でも飮まねエとやつてられねえなア」と云ふ平澤次郎先生の言葉を思ひ起した小生・・・・。
 福田派がいつも少數勢力であることの理由を發見した。


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※撮影:大道藝人。
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by sousiu | 2010-06-14 14:17 | 日々所感

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