おほやまと

 昨日に引き續く内容として、且つ、福田大兄のコメントに連なる可く、北畠親房公の玉文を謹んで拜借致す。

●神皇正統記(平安處士擧■(左上「木」+左下「豆」+右「木」)園河眞一先生評註校正版)序論に曰く、
大日本(やまと)とも大倭(やまと)とも書ことは此國漢字傳て後、國の名をかくに字をば大日本と定めてしかも耶麻土と讀せたるなり。大日■(「雨」の下に「口」+「口」+「口」其の下に「女」=おほひるめ)の御(しろしめす)國なれば、その義(こゝろ)をもとれるか。また日の出るところにちかければ然(しか)いへるか。義はかゝれども字のまゝに日のもとゝは讀ず耶麻土と訓ぜり。我國の漢字を訓(くん)ずることをほくかくのごとし。おのづから日のもとなといへるは文字によれるなり。國の名とせるにあらず。また古へより大日本とも若は大の字を加へず日本とも書り。州(くに)の名に大日本(おほやまと)豐秋津といふ。懿徳孝靈孝元(いとくかうれいかうげん)等の御諡皆(おくりな)大日本の字あり。垂仁天皇の御女(おんむすめ)大日本姫(やまとひめ)といふ。これ皆大の字あり。天神饒速日尊(あまつかみにきはやひのみこと)天(あめ)の磐船(いはふね)にのり大虚(おほそら)をかけりて虚空見(そらみつ)日本の國と宣ふ。神武の御名神日本磐余(かんやまといはれ)彦と號し奉る。孝安を日本足(やまとたらし)、開花(かいくは)を稚日本(わかやまと)とも號し、景行(けいかう)天皇の御子小碓(をうすの)皇子を日本武(やまとたける)尊と名付奉る。これは大を加へざるなり。かれこれ同じくやまとゝ讀ませたれど、大日■(「雨」の下に「口」+「口」+「口」其の下に「女」=おほひるめ)の義をとらば、おほやまとゝ訓てもかなふべきか。その後、漢土(かんと)より字書を傳ける時、倭といひて此國の名に用ひたるを即領納してまたこの字を耶麻土と訓して、日本のことくに大を加へても又除きても同じ訓に通用しけり』と。※句讀點は小生による。振り假名は版本のまゝに從つた。
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by sousiu | 2010-10-17 05:26 | その他

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