因みに。

『大正大震災大火災』、目次は以下のやうになつてゐる。


目次
 ○大震災記
 ○大火災記
 ○噫、斯くして三殿下は神去り給ひしか
 ○地方の慘状
 ○震災中の内閣組織
 ○機敏なる當局の措置
 ○目覺しき各機關の活動
 ○鐵道の慘害と應急始末
 ○汽車大混雜の實況
 ○通信交通その他機關の慘害と應急始末
 ○經濟界の打撃と將來
 ○鬼神も面を掩ふ悲話慘話
 ○人情美の發露!美談佳話
 ○秩父宮殿下の御仁慈
 ○嘘のやうな事實!震災異聞
 ○震災が生んだ新商賣珍職業
 ○訛傳・誤報・流言蜚語・地方さわぎ
 ○焦土に立ちて(失つた名所名物の追憶)
 ○失つた珍寶の話
 ○感謝すべき世界各國の同情
 ○復活する大東京
 ○大火燒失主要建築物番附
 ○大災害實驗談=平時に於ける用意不用意
 ○地震時の諸注意
 ○恐るべき震災後の病氣と注意
 ○地震と火事に關する傳説・・・・・藤澤衞彦
 ○地震の話・・・・・今村明恆
 ○日本地震史の大要・・・・横山健堂
 ○天變動く(短歌)・・・・・與謝野晶子
 ○戒嚴下に於ける國民と軍隊と吾人將來の覺悟・・・・・福田雅太郎
 ○一國民として・・・・・澁澤榮一
 ○震災後の感想・・・・・村上浪六
 ○罹災諸君を慰む・・・・・大町桂月
 ○震死者を弔ふ・・・・・大町桂月
 ○罹災者に贈る言葉・・・・・幸田露伴
 ○震火災ニ就テ發布セラレタル諸法令
  ●口繪~永久に記念すべき慘状を物語る寫眞八十頁
  ●附圖第一、東京近縣震災情況
   附圖第二、東京火災地域及罹災民集團地圖
   附圖第三、横濱市附近火災地域及警備隊竝救護機關配置要圖
   附圖第四、横須賀市罹災要圖
   附圖第五、關東戒嚴地域内警備配置要圖
                               合計三百頁


 「大日本雄辯會講談社」とは現在の「講談社」。
 講談社もやるな・・・。關東大震災の發生からわづか一ヶ月でこれだけのものを出版したのだから。

 よくわからんが、既に東日本大震災の本も出てゐるかもしれない。
 後世に贈る教科書として、東北地方の人達による目覺しき努力と寡默な忍耐とを、是非とも詳らかに記録していたゞきたいと切に願ふものである。この期に及べる、政界住人同士の足の引つ張り合ひも、な。
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by sousiu | 2011-05-07 02:53 | その他

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