興味あることがいつぱいの人生です。

 日乘を御高覽くださる同志より、大正大震災に於ける記事の掲載について御感想を賜はつた。
 何處で入手したのか、と尋ねられたのだが、勿論、古書肆だ。

 小生、固より、一揆、天災、飢餓、融和問題などに關心も尠からず。さういつた本を讀むのが昔から好きなのである。
 尤も、少年時代は漫畫ばかり。活字の本に慣れ親しむやうになつたのは廿代後半からだ。從つて、廿三歳である原道社主人・鈴木田君が「讀書の強化」を今年度の目標としたることは、おほいに宜しいと思ふのである。とは云うても彼れ、官能小説でないことを祈るのみだが・・・。

 えへん。話しを元に戻すが、何故に一揆や災害、融和問題(現代で云へば「同和問題」か)に關心を覺えたのかはわからない。
 横濱の壽町などの雰圍氣も好きであるし、嘗て大阪に居る友人を訪ねる時は、部落地區などに立ち寄つたものだ。同和の人達との交流も嫌ひでないし、彼れらもまた、小生の主催する勉強會などに參加することもある。
 少年のころ、讀んだ漫畫で印象的だつたのは、(おそらく知つてゐる人はをるまいが)つげ義春氏の『近所の景色』や、ジヨージ秋山氏の『アシュラ』。『近所の景色』は朝鮮部落の住民李さんに纏はる話しで、集落の近所に住む主人公の視點が、小生に似てゐるのかも知れない。『アシュラ』は飢饉の室町時代を舞臺とした漫畫である。『あしたのジョー』なども愛讀したが、それとは別なる印象を受けたのだ。

 まあ、別段、どうでも宜いことなんでせうけれども。

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※↑↑↑『凶荒圖録』(明治十六年五月「愛知同好社」刊行)
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by sousiu | 2011-05-09 12:24 | その他

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