河原日記 皐月 一 

 五月廿二日。

 横濱中華街で行はれた『周本昌山氏の還暦を祝ふ會』に參加。
 周本さんは、小生廿代のころから御指導、御叱責を賜はつてゐる神奈川縣の大先輩である。
 御人徳によるものであらう、まことに大勢の方々が出席されてゐた。
 此度び、還暦を迎へられたといふことは、小生はじめて御面識を賜はつたころ、周本さんは四十代だつたといふことになる。
 年月の經つのは早い。普段は時間の經過するをまつたく意に介さないものだが、かうして何かの節目に氣付かされる。
 もう「若手だから」といふ甘えも出來なくなつたのだなア。


 宴が終はり、中華街を出て、横濱元町の入り口にある白龍会の事務所へ。
 以前より白龍会・山下桂三會長に訪ねるやう云はれてゐたので、この日御邪魔した次第だ。
 山下會長と深夜まで話し合つた。
 白龍会はほかならぬ小生が在籍してゐた團體。小生は十一年前に山下會長の膝下を離れ、現在の同血社を結成した。
 この船の事務所に上がるのは實に十年振りとなる。まつたく何もかもが懷かしい。
 毎日、とまでは云はぬがいつも當時の門人を連れ、小生此處へ來てはソフアーでゴロヾヽ寢てゐたものだ。暇になると釣り竿を買つて來て窓から鯊釣りをしてゐたり、床に穴を開けたり、いつの間にか小生の部屋を作つたり、船の出入り口で焚き火をやつて山下會長に怒られたり。ま、あまり出來の宜い門人でなかつたこと丈は確かだ。顧みればそれも既に十年以上も前のこと。
 此度びは色々な話しが出來て、又た、山下会長もおん年七十にして元氣で良かつた々ゝゝゝ。

 ・・・・・・それにしても時の經つのは寔に早いものだなア。
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by sousiu | 2011-05-24 23:58 | 報告

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