江のしまじやーなる  

 野生の友人といふか、知人といふか、顏見知りといふか、ちよつと分からないのだけれども、埼玉縣に玉川尚平君といふ人がある。
 玉川君は、南方熊楠先生を仰慕し、介護の仕事に從事しながら、自身も貝や魚に就て研究してゐる。↓↓↓
 南方熊楠貝類學研究所  http://ameblo.jp/marumiheike/

 彼れとの出會ひは十年ころ前か、大悲會主催の運動か何かで、中台一雄元會長に御紹介されたのだと思ふ。彼れが確かまだ十代であつた。
 いつだつたか、彼れから『河原さんが誰れか紹介してくれるとき、いつも僕を「變はつた男」と紹介する』と苦情をこぼされたことがある。これ以上、彼れに就ての説明は要しまい。

 だが、以前から、野生は彼れに就て感心してゐることがある。
 彼れは知り合つた當初から、一人で機關紙をコツヽヽ發行してゐる。それも月刊だ。その努力は竝大抵ではあるまい。野生は拜戴した全部の號を一應、取つてあるが、相當な分量である。

 最近、正假名を學び始めたといふ彼れだが、その進歩は頗る早く、間違ひも月を重ねる毎に減少してゐる。

 今度び、また彼れより機關紙『江のしまじやーなる』が屆いた。今號からは全ルビに挑戰したらしい。
 獨學なのであらう、誤りも尠くないが、尠くないゆゑに、彼れの苦勞を窺ふことが出來る。彼れの曰く、『ルビとは漢字を日本風にするスパイスだ』と。
 このルビも徐々に誤りが無くなり、いつしか彼れのものとなるであらう。野生もさうであつた。
 野生の友人といふか、知人といふか、顏見知りの變人といふか、ちよつと分からないのだけれども、主張は兎も角、彼れのその努力は認めざるを得ない。

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by sousiu | 2011-09-18 15:53 | その他

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