2011年 11月 27日
所謂る、道。
大行社の木川智君、仲村之菊女史も參加した。
福永眞由美先生は、教へ方が大變御上手だ。武道の極意は刀を拔かないこと、といふ御話しなど、深い感銘を受けた。單なる歌の添削のみならず。歌を通じて、人格の形成や精神の向上、價値觀の修正に繋がるところ尠しとせないのである。
元來、「道」とはかういふものなのだらう。技術的、智識的、能力的向上を以て足れりとするでなく、それに伴ひ見識や人格も高めることが求められるのである。と思つた。
だから歌道講座の諸先輩は、みな、素晴らしい人達だ。それが故あつてか、「歌道講座」の空氣は迚も澄んでをり、而して、嚴肅な雰圍氣は終始一貫して漲つてゐる。數日前、我が日乘で、偉さうに銀杏道を講釋してゐた野生を恥づかしく思ふのである。落ち着いて考へてみれば、抑も銀杏道など聽いたことがない。インターネツトで檢索してみても、「同血社主人の一艸獨語」以外には、その文字が出て來ないではないか。
木川君は、初めての參加であるにも關はらず、二首を詠んで來た。大東神社で祝詞を拜聽したときの思ひと、現在、天下の大道場にて坐する友のことを詠じたものだ。野生は、・・・恥づかしながら、聽講のみの參加であつた。赤面。
講座が終はつた後の直會に參加。ほどなくして軍歌熱唱會となつた。大東塾では、祭事は嚴かに、直會は歌あり踊りありの賑やかなものであるといふ。先輩である菅野さんの歌は素晴らしい。その菅野さんの御指名で野生も一曲、「若鷲の歌」を。木川君は「麥と兵隊」を。
木川君は初參加であるにも關はらず、歌を詠み、歌を歌つた。彼れは將來、有望な若者だ。
※軍歌を熱唱する木川選手。以謂く、次に彼れの麥兵が出るのは時對協の忘年會だ。
by sousiu | 2011-11-27 14:06 | 日々所感