また宜き先輩の逝く、悲しき哉 

 神奈川縣相模原市を據點とした大日本儀心會・高橋信志會長が八日未明、自宅で心不全にて歸幽された。
 享年六十三歳。
 山川裕克君より一報を受け、今日は高橋邸を訪うた。發見されたのは月曜日であつたといふから、仕方が無かつたとはいへ氣の毒であるが、奇麗に化粧がなされて、安らかなる御顏であつた。
 
 高橋會長と最後に御會ひしたのは今年の四月一日、明治神宮であつた。
 以前はよく御會ひし、時折り御電話をいたゞいたものであるが、近年は體調がすぐれず、病院通ひしてゐるとのことであつた。
 しかし、運動や會合等があると病身を顧みず參加され、その顏色をみた周圍の人達が心配して歸るやう説得する場面を何度か見たことがある。
 以前から高橋會長を知る山川君の話しでは、高橋會長は曾て隨分強持てで知られてゐたとのこと。
 十數年前、野生が初めて御會ひした時には、既にさういつた雰圍氣を表に出すことなく、いつも若者の意見を靜かに聽いて頷いたり、微笑してゐる印象しかない。
 議論を好まず、黨派に屬さず、然れども決して自己主張することもなく、常に飄々としてゐる感があつた。
 思へば、最近、かういふ人も少なくなつた氣がする。
 また一人、親しむ可き大先輩が現世を後にした。
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※左、高橋信志會長。平成廿一年十一月八日、横濱市内で行はれた「相原修君を偲ぶ會」で。
 この日も高橋會長は病身に鞭打ち出席するも體調頗る宜しからず、周圍の説得により歸宅された。
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by sousiu | 2012-09-13 01:21 | 報告

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