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亂臣賊子といふ者は、その始め心言葉を謹まざるより出でくる也矣 

●文久三年八月。天誅組、鈴木源内以下五人を誅殺し、梟した首の傍に掲げたる高札に曰く、
此者共、近來違敕の幕府の逆意を受け、專ら有志の者を押付け、朝廷を幕府同樣に心得、僅か三百年以來の恩義を唱へ、開闢以來の天恩を忘却せしめ、然も是が爲めに皇國を辱かしめ、夷狄の助となることを辨へず、且收歛の罪も少からず。罪科甚大なり。之に依て誅戮を加ふる者也
と。

 次いで村中の辻に建てたる高札に曰く、
『一、皇祖天神天地を闢き、萬生を生じ給ひしより以來、爲皇孫天地を總制し給ふ所なり。即皇帝は天地の大宗たり。此故に萬民と云へ共、庶子裔孫なれば、神は祖なり。先祖あらん限りは、臣子なり。則先祖に事ふる如く仕へ奉れば、忠孝一たる所、疑なき者なり。士民主家有之者も、君家の臣にして、主家の從なり。故に衣冠有之者は皆天朝之所授明白なり。此君臣主從之分を辨へ、士民銘々其職業を勵み、祭祀を助け、藩屏として、天恩に報ひ奉るべし。是則天人一致之大道日夜敬ひ奉るべき也』(以下省略)
と。


 小生の敬慕する先生より先程御電話を賜はり、その聲激昂す。
 先生の、珍しく激昂するは「議會開設百二十年記念式典」にて、民主黨議員がおそれおほくも無禮、不遜なる言を發したるの由。インターネツトを閲覽せぬ先生、小生に眞僞を確認して印刷し、フアクスしてくれ、と。
 小生は「みんなの黨」に所屬する櫻内文城氏の日乘を印刷してフアクスした。
  ■■櫻内文城氏之日乘■■
  http://ameblo.jp/sakurauchi/

 上記日乘の内容でさへ、今こゝで口にするも記するも、躊躇せずんば能はぬこの言動。前代未聞の野次を發した輩が中井洽である乎、否乎、いづれにせよ詳しくないが、事實であるならば、怒髮天をも衝かんばかりの憤慨は我が師だけに限るまい。


●延元四年。北畠親房卿、『神皇正統記』卷之六に曰く、
言語は君子の樞機なりといへり、あからさまにも君をないがしろにし、人におごることはあるべからぬ事にこそ、さきに記るしはべりし如く、堅き氷は霜をふむより至るならひなれば、亂臣賊子といふ者は、そのはじめ心言葉をつゝしまざるより出でくるなり。世の中の衰ふると申すは、日月の光のかはるにもあらず。草木の色の改まるにもあらじ。人の心のあしく成り行くを末世とはいへるにや。~中略~ かゝる心の萌して詞にも出で、面にはづる色のなきを、謀反の始めといふべき也
と。
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by sousiu | 2010-11-30 23:21 | 小論愚案

甚御無沙汰致居候

 またゝゝ日乘が遲滯してしまつた。
 このやうな日乘でも、毎日平均すると卅名ほどの御方が立ち寄つてくれてゐる。一般的な日乘と比すれば、卅名の來訪者は多いの乎、尠いの乎、はて、分からぬが、小生にとつて卅名は大變難有き存在だ。
 「ぢやあ、もつと更新せよ」との嚴しき御叱咤も當然あらうと察する。
 まつたく返す可き言辭もない。
 但だ小生、當日乘一日目に申す、『然ればこそ、高所より人に向つて啓發するでなく、或いは廣く江湖に向つて訓言するでなく、たゞの氣紛れな閑人獨語の類ひ』と。
 御叱咤や御叱責を賜はり乍らも初心貫徹してゐる次第だ。

 昨今、實は書きたいことが山ほどある。だがこゝへきて、國防挺身會發行機關誌「芳論新報社」、大行社相模支部機關誌「志氣」や、其の他に拙稿の筆を取り、日乘まで迚も手が廻らなくなつてゐた。
 本年も殘すところ一个月。最も慌たゞしき時期なれども、小生ももう一ト踏ん張りいたしますゆゑ、皆々樣も御健勝あらむことを。九拜
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by sousiu | 2010-11-30 21:36 | 日々所感

十二・八 大東亞聖戰開戰記念 神奈川縣大會 御案内  

謹啓 向寒の候 諸先生、諸先輩に於かれましては益々御活躍のことゝ存じます。
扨而、戰後六十五年も愈々過ぎ去らんとしてをります。本年を總括すれば、「東亞細亞共同體構想」に憑依された民主黨政權の失策が相次ぎ、過日の支那不審船衝突事件を申す迄も無く、自虐崇外と云はんよりは自滅賣國の顯著たる一年でありました。その惡影響の至大、結果の危險は、一貫して民主黨政權の危惧を訴へた我らの豫期に倍し、後世に禍根を殘すに等しくあります。
然し乍ら今般の我が迷妄は、ひとり民主黨政權による責任に非ず、成る可くして成つた結果であると、我々日本人は眞摯に猛省すべきでありませう。
四十年前の昭和四十五年十一月廿五日、三島由紀夫氏、その檄文にて曰く、『戰後の日本が、經濟的繁榮にうつゝを拔かし國の大本を忘れ、國民精神を失ひ、本を正さずして末に走り、その場しのぎと僞善に陷り、自ら魂の空白状態に落ち込んでゆくのを見た』と。
かくなる事態を招來した一大事として、敗戰の擧げられることは爭ひ難き事實でありますが、GHQ撤退以降もこれを放置し、益々深刻なる状態を招きたる元兇は、ひとへに國民全員と云はぬまでも大半が戰後史觀に犯されてゐるゆゑと存じます。
民主黨政權の暴走は、日本再生の意識を國民に提供しましたが、憲法・領土・教育等、凡ゆる問題は今一つ改善をみるに至りません。それ即ち未だ戰後史觀の土壤にあるが爲めと存じます。よつて戰後史觀を拂拭する爲めに、我らは再び開戰の大義を江湖に訴へる可く、左記要領にて本大會を開催する運びと相成りました。
諸先生諸先輩、同志道友の皆様に於かれましては御多忙のことゝ存じますが、御誘ひ併せの上、御參加願ひますやう御案内申上げる次第で御座います。敬具

〈 日 時 〉平成廿二年 十二月八日(水曜日) 雨天決行
□ 第一部・集 會(十七時より)横濱大通り公園(横濱市中區萬代町一)
□ 第二部・徒歩行進(十八時より)集合地點・解散地點同じ
※日章旗・旭日旗・會旗・隊旗・大會の主旨に沿つた幟、プラカード、ハンドマイク等歡迎致します。
※原則として服裝は自由ですが、華美なるものや行進に適さない服裝は御遠慮下さい。
※駐車場の用意は御座いませんので、交通機關を御利用して戴ければ幸ひです。
※一般の方、亦は御家族・隣人の方々も御誘ひ併せの上、御參加下さいませば幸甚です。
〈呼び掛け〉神奈川有志の會 (呼び掛け人代表・伊藤滿:〇九〇‐八九四二‐二七五一)
菊水國防連合・義信塾・皇憂楠心塾・国風塾・盛道烈士會・大行社時対委員会・大日本勝魂社・大悲會・同血社・日本誠龍社・瑞穗塾・憂国清心同友会(五十音順)
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by sousiu | 2010-11-21 11:52 | 運動案内

どうでも宜い日乘のやうになつてをりますが。

十一月十九日。

 市村悟兄に誘はれて、横濱驛西口にある「横濱エクセルホテル東急」へ。
「日本文化チヤンネル櫻」の某氏と會談を行なふといふ。一時間半ほど遲れて(汗)到着。既に市村、盛兩兄は會談してゐた。小生、「チヤンネル櫻」については詳しくない。某氏は勉強會の講師をしてゐるとの由。忌憚の無い意見交換で一時間ほど過ごした。

 小生は、其の後新橋で人と待ち合はせをしてゐたのだが、それも大幅に遲れてしまつた(汗々)。
 一ト度び遲れると全てが遲れてしまふので、此の日は謝り通しだ。
 新橋に到着すると、何と驛前で古本市が開かれてあつた。古本マニアの小生、時間の無いのが悔しい限りだ。
 横目で古本を視ながら急ぎ足をするが、何とも小生を呼び止める古書からのメツセージを感じた氣がして、次第に歩幅も狹くなり、遂には立ち止まつてしまつた。吁。
 待ち合はせの御仁も此の日乘を見てゐるといふ。時間に遲れる事は小生の短所かも識れないが、同時に隱し事の出來ないところは小生の其の短所を帳消しにしてもまだ餘りある長所だ。…と思ふが奈何。
 戰利品は「近代歌謠集」「平安朝日記集」「平安朝物語集」ほか也。
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by sousiu | 2010-11-20 20:17 | 報告

福田派行動隊長

 十一月十七日。

 大日本忠誠同志會三代目會長披露宴に出席する爲め、市村悟兄と埼玉縣越谷市へ。
 此度び、就任された水下美巳新會長は、小生が運動を始めたころから御世話になつてゐる。
 寔に御目出度く、今後益々御活躍なされることを確信し諸先生による祝辭に耳を傾けてゐた。

 祝宴が終はると、防共新聞社埼玉縣支局の磯和典支局長が來られて御茶を御馳走になる。
 午前中、會場に向ふ途次、磯兄に道を尋ねたところ、磯兄曰く、「終はつたら電話いたゞきたい」と。
 越谷市は磯兄の地元だといふ。論語に曰く、「有朋自遠方來、不亦樂乎」と。
 ま、この場合ひ、行つたのが小生の方なのだけれどもね。苦笑。

 夜は新宿・歌舞伎町へ。日本誠龍社・貴田會長に招かれ、夜半まで御馳走になる。
 翌々日(明日)は酉の市、今日から花園神社は賑はふ。酉の市を見ようと宮城縣から義徳塾の三森君が來てゐた。酒席も盛り上がつた。
 尤も此の日も小生一日を通じて、ひとり烏龍茶。いつかの日文字樣によるデータの眞僞を疑ふ譯ではないが、どうにも福田派が壓倒的少數であること丈は確かのやうだ。ともすれば「變はつてゐるね」と云はれることも屡々。さういふものなのだらう乎。

 深夜に三森君を横濱に御招きし、ホテルまで案内。神田で購入した『奇態流行史』を讀みながら就寢。
「耳の垢取り職人」やら、「手無し女の足藝」、「エイヂヤないかの踊」まで、なかゝゝ興味深い内容であつた。
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by sousiu | 2010-11-18 18:34 | 報告

今日は古書肆巡りを樂しんできました。

 十一月十六日。

 早起きして藏重君と都内へ。
 愛心翼贊會・山川裕克君と合流し、某所で講義を受ける。
 終はり神田は神保町へ。こゝは古書肆の町だ。
 こゝへ一人で來ると、まるゝゝ一日居ても時間が足らない。亦た、お金も足らない。
 今日は山川君に付き合つていたゞき、探索へ。

 小生は戰前の本が好きで、亦た、和本も好きだ。
 七、八軒ほど廻はると、和本ばかりの書肆を發見した。所狹しと綺麗に竝べられる書籍は見事であり、見てゐる丈でも樂しいものだ。
 店主が怪訝さうに小生らを見てゐる。からかひだと思つてゐるのか・・・まア實際、それほど軍資金も無いのだけれどもね。苦笑。
 平田篤胤先生のものが何册かあつた。「出定笑語」が四萬圓を超えてゐる。汗。
 ん?書籍の値札には大きく「出定笑」と筆で書かれてある。字の間違ひを指摘したら主人は更らに怪訝さうな顏をしてゐた。
 昔、故相原修氏はこゝら邊を探索してゐた。平田篤胤先生の書物を探しては、それを世に弘めんと苦惱して、自ら私財を投じ運動した。そんな彼だつたらば、此處の店主、どんな文句を云はれたか知れない。笑止。
 どれもこれも●萬圓、高價なものは數十萬圓だ。見たことも聽いたこともない書物も澤山あつた。店の御主人には申し譯無いが、見てゐるだけでも勉強だ。


 今日の戰利品、和本は「奇態流行史」「變態刑罰史」。それと徳富蘇峰翁の「老記者叢話」「書齋感興」「關西遊記」、それと「變態がな入門」だ。
 滿足。滿足。


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※「變態刑罰史」。斷わつておくが、「變態」と云つても破廉恥のはうの“變態”ではない。惡しからず。
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by sousiu | 2010-11-17 03:38 | 報告

神奈川有志の會懇親會

 十一月十五日。
 神奈川有志の會の打ち合はせに出席。
 以前より、伊藤滿先輩が危惧されてゐた「尊皇なき愛國」について意見が活溌となつた。
 「尊皇なき愛國」については小生も今度、機會をみて日乘に記してみたい。

 本年最後の神奈川有志の會の懇親會は、多くの同志諸賢が出席され滿席であつた。
 終了間際、どなたからか記憶が定かでないが、大東亞戰爭開戰記念日に集會を行なはうと意見が出た。
 神奈川有志の會は、運動を行なふことで意見が一致すると、其の後の役割り分擔や取り決めが早い。
 十分もすると、輪郭丈でなく、全て決まつてしまふ。遺すは大會の日を俟つこと丈だ。
 とは雖も此の十分、他の會議の二時間分の集中力を小生は要する。
 一ト度、氣を拔けば「河原あれやれ」「これやれ」と。つまり熾烈な十分だ。
 但し、このやうに面倒を押付けむとする御仁は先づ、ほろ醉ひの御方だ。小生も平澤翁に散々鍛へられた經驗を持つてゐる。此の場合の鍛へられたことゝは、「酒の呑み方」でなく、「酒呑みの對應」だ。
 而して十分間、小生の、棋聖の如き集中力と張儀の如き舌先で難を逃れた。


 日乘で斯く白状するを輕率と仰る。固より當日乘を監視する「有志の會」諸先輩、尠からず居れらることは小生とて萬承知するところ。けれ共、御安心くだされよ。先輩方の覺えてゐるのも次會の乾杯までだ。
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※ 寫眞下。此の席、酒を呑んでゐない(油斷してゐない、とも言ひ替へられる)のは小生丈だ。
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by sousiu | 2010-11-16 03:03 | 報告

追伸

 たゞいま、市村兄から寫眞が送られて來た。


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 君子は危ふきに近寄らず、は正に古今に通ずる金言だ。
 この場合の君子は勿論小生だ。危ふき(もの)とは先輩達のことだ。
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by sousiu | 2010-11-15 01:50 | 報告

今日のこと。

 本日は義信塾の主催する「横濱演説會」に參加。
 午前中に向ふ途中、「APEC横濱」の警備の凄さに吃驚した。幹線道路を迂囘した路地にまで機動隊と彼らのバスが隈なくある。「みなとみらい」に程遠き道であるが、所狹しと機動隊員の群れだ。
 斷續澁滯を經て「横濱演説會」へ。義信塾の此の演説會も囘を増す毎に盛況となつてゐる。
 警備の御蔭で遲刻したものであるが、到着まで「チヤンネル櫻」側と此方側とで一悶着あつたとか無かつたとか…、詳しくは識らない。聞けば市村悟兄と水島總氏とで一件落着となつたやうで何より。
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 演説會を中座して、市村悟兄に隨伴し、吉本蓮巳、盛義一諸賢と義信塾名譽顧問・淺井信吾大人之命の御靈に參拜へ伺ふ。

 演説會に戻り、終了後、「第五囘 文化傳承學會」へ。
 大東出版部發行『天皇論への示唆』、戰前から明治時代までの書籍を手にし、有志諸兄と約二時間を過ごした。正假名・正漢字を讀むやうになるには然程難儀ではない。異國の言葉なぞではないのだ。
 本道は、變態假名までを諸賢と共に學びたき欲も沸いたが、脱線に次ぐ脱線。時間も無く。變態假名はいつか將來的に「防共新聞」電腦版で福田賢兄が特輯するであらうと勝手に信じて、後日の樂しみにとつておきたい。苦笑。
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 其の後は懇親會。白熱の懇親會だ。埼玉縣、栃木縣から來訪する同志の情熱もさること乍ら、地元、神奈川縣維新協議會の諸兄も是れ亦た熱辯を揮つてゐる。
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 小生、昨夜は昨日記載した書翰にて思ふところあり。朝方まで起きてゐた爲め、睡眠不足がたゝり、中締めで失禮し、今に至る。
 只今、市村兄に電話したところ、未だ十人くらゐでカラオケに夢中になつてゐるとか、ゐないとか。
 君子は危ふきに近寄らず、小生の信條だ。
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by sousiu | 2010-11-14 23:58 | 運動案内

本日の氣付かされたこと。

 今日は「APEC横濱」に反對するデモが行なはれたと云ふ。
 人にはそれゞゝ意見があつて宜いと思ふが、小生自身は「APEC横濱會議」について贊成やら反對やら強く思ふものでもない。來日する中露要人に對しては訴へたきことも一言、二言では足りないが、「APEC」自體に本音を吐露すれば、興味がない。

 今日は久々にのんびり出來るので、いたゞいた手紙の返事や本の發送作業に取り掛かつた。
 日乘もさうであるが、小生、文章能力が乏しきゆゑに、書き上げて何度も讀み返すのである。
 其の都度、書き換へるので、これまでも我が日乘を再讀し「あれ?變はつてゐる」と氣付かれた御客人もをられるのではないかと思ふ。
 機關紙も然り。因みに文章を最後に讀み直す時は音讀してゐる。音讀すると、案外にをかしい箇所が發見出來るのだ。

 そんなことであるから、手紙もメールも遲い。メールは手直しが容易であるが、手紙は大概筆を用ゐるのでこれは大變だ。皆さんは如何してゐるのか判らないが、齡四十になつて手紙一枚仕上げるのにも覺束なくある。

 さて。一通の手紙をを遺したまゝ、只今、氣分轉換の爲め一休みし乍ら、此の日乘を書いてゐる次第だ。
 私事にて恐縮であるが、日乘なので御高恕願ひたい。
 其の一通といふのが、本日屆いたもので、某刑務所からによるものだ。差出し人の名前に見覺えがない。
 如何して住所を識るのか判らないが、未見の受刑者から書翰が來ることはこれまでも何度かある。今尚ほ文通してゐる人も十人は超えてゐる。
 開封し拜讀すると、有名な某連續殺人事件をおかした人からで、死刑の判決を受けたといふ。
 其の紙面は綺麗な文字で悔悟と萬謝の意がつゞられてゐる。
 小生に宛てたる本題は、死生觀について尋ねたい、と。亦た、死出に向ふにあたり言葉を賜はりたい、といふことであつた。
 寔に情けない限りであるが、小生は小生の未熟な人生經驗から、斯樣な御仁に對して投ずる可き言葉を探せど見付けること能はない。ありきたりな言葉しか持ち合せず、如何樣にも筆が進まない。悔しきほどに、我が言乃葉の力不足なることを自覺させられた。

 先日、既に死を覚悟した言乃葉を拜借した。輕率な積もりは毛頭も無かつたが、表層のみを識り譯識り顏であつたこと丈は其の通りであつた。無駄に馬齡を重ねる己れに氣付かされた、一通の手紙であつた。
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by sousiu | 2010-11-13 23:24 | 日々所感